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FRITZ HANSEN EXHIBITION in 御花 回顧録

fremtidenとFRITZ HANSEN、御花が描いた新しい時間


2025年2月、福岡県柳川市の国指定名勝「御花」にて、北欧デザインの名門ブランドFRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)と、福岡のインテリアショップfremtiden(フラムティーデン)が共同で開催した特別展「FRITZ HANSEN EXHIBITION in 御花」。この展覧会は、“歴史と文化を北欧デザインとともに紡ぐ”をコンセプトに、ただの展示ではなく、暮らしの中に文化をどう取り込むかを体感する場として構想されました。

Our Theme

イベント概要

fremtidenが、この18日間に込めた願い


fremtidenは、「LIFE PATH – 100年先につながる暮らし」 をコンセプトに、日々の暮らしの中で、文化やものづくりの背景に目を向けるきっかけを届けたいと考えています。

私たちが目指しているのは、ただ美しい家具や道具を提案することではなく、それらを選び、使い、受け継いでいくという行為のなかに、新たな視点や気づきを重ねていくこと。

御花という歴史ある場所を舞台にした今回の展示は、「文化とデザインがそっと語りかけてくるような空間の中で、暮らしについて、静かに立ち止まり考える機会を持ってもらいたい」そんな想いから生まれた取り組みです。

柳川藩主立花邸 御花
- 歴史と文化が息づく舞台


御花は、柳川藩主立花家の邸宅を前身とする、和と洋が調和した唯一無二の料亭旅館。400年にわたって受け継がれた文化と、100年以上の歴史を誇る建築が残るこの場所は、過去と未来が自然につながる空間です。

開催地である福岡県柳川市は、水郷の町として知られ、川下りやうなぎ料理、春の風物詩「さげもんめぐり」など、豊かな風土と文化が息づく地。歴史と暮らしがゆるやかに共存するこのまちの空気が、御花という舞台の魅力をいっそう深めています。

Immersion

会場展示

大広間
- 時間が溶け込む体験型展示


目の前に鑑賞式日本庭園「松濤園」の壮大な景色を望む、広々とした約100畳の大広間。 FRITZ HANSENを象徴する20脚の名作チェアが、日本建築の静けさと呼応するように配置されました。

訪れた人々は、その一脚一脚にゆっくりと座りながら、庭の風景を眺め、デザインの違いを楽しみ、思わず笑顔がこぼれるような会話を交わしていました。

歴史と文化が息づく空間の中で、過去の記憶と未来の暮らしがふと重なるような、あたたかく豊かな時間が流れていました。

西洋館
- デザインの背景を“体感する”場所


大正時代に建てられた趣ある洋館では、FRITZ HANSENを代表するエッグチェアの製造過程の実物や、実際に使われている工具の展示を通して、ものづくりの奥深さに触れる空間を演出しました。

2階には、セブンチェアの豊かなカラーバリエーションがずらりと並ぶアーカイブ展示を展開。色とりどりの椅子が一堂に揃う光景に、思わず足を止め、感嘆の声をもらす来場者の姿も多く見られました。また、セブンチェアの合板構造や製造ステップといった、実物を見る機会が少ない資料や工程展示に、多くの方が真剣に見入っていました。

スタイリングスペースでは、来場者が実際に椅子に腰掛け、デザインを体で感じながら笑顔で記念撮影を楽しむなど、デザインと人との距離がぐっと近づく温かなひとときが各所に生まれていました。

FRITZ HANSEN SUITE
- 北欧家具と泊まる贅沢


御花に併設された宿泊棟には、FRITZ HANSENの家具でしつらえた特別室「FRITZ HANSEN SUITE」が誕生。デザインと歴史が溶け合う非日常の空間で、暮らすように泊まるという、新しいラグジュアリーを提案しました。

Talks

対談イベント

トークと学びが交差した、“これから”を語る時間


会期中には、FRITZ HANSENのアジアCEOのダリオ氏とJAPAN代表の鈴木氏、御花代表の立花氏、京都工芸繊維大学の多田羅氏と、各社の代表や学識者を招いたトークイベントも開催。デザイン、クラフト、文化、そしてこれからの「暮らしの選び方」について語り合う、静かで熱のある時間が流れました。

運営・展示全体を支えてくれたのは、九州産業大学 建築都市工学部 小泉隆研究室の学生たち。会場運営に携わりながら、歴史ある建築と北欧デザインが融合する現場で実践的に学ぶ姿は、この展示に“未来”という視点を重ねる、もうひとつの物語でもありました。

若い世代の存在が加わることで、この取り組みは単なる回顧ではなく、文化や価値観を次の世代へとつなげていく、静かで力強い一歩になったのかもしれません。

Moments

フォトコンテスト

フォトコンテスト
- ひとりひとりの視点がつなぐ価値


会場で開催されたフォトコンテストには、数多くの来場者が参加。スマートフォンはもちろん、本格的なカメラを手にした方々が、思い思いの角度からシャッターを切る姿が印象的でした。

庭を眺めながら、椅子に座りながら、ふと立ち止まりながら。その瞬間に感じた「美しい」「心地いい」を、写真というかたちでそっと切り取り、持ち帰っていただけたこと。そして、それがSNSなどを通じて広がり、来られなかった人たちにも、この時間の記憶が共有されていったこと。

ひとりひとりの視点でとらえた“暮らしと文化の風景”が重なり合い、この展示は静かに、けれど確かに、広がっていく場となりました。

“感じる”ということの豊かさと、それを共有することで生まれる新しい価値。このフォトコンテストは、そんな暮らしの可能性をあたたかく照らしてくれた時間でもありました。


\ 受賞作品 /


フォトコンテストへのたくさんのご応募、誠にありがとうございます。事務局での審査の結果、下記の通り受賞作品を発表させていただきます。

受賞された皆様、おめでとうございます。

-大広間賞-

100畳の大広間とその展示を中心にした写真

aoyamafilms 様

授賞理由:御花を象徴する「100畳の大広間」。歴史ある空間に静かにたたずむ北欧の名作家具たちの、誇り高く威厳に満ちた姿を、美しく切り取ってくださいました。

障子越しに注ぐやわらかな光と、名勝「松濤園」へと続くような奥行きの景色。凜とした空気に包まれた、この特別な瞬間の魅力を豊かに伝える一枚です。

-西洋館賞-

西洋館とその展示を中心にした写真

krm__09 様

授賞理由:御花・西洋館の2階へ続く階段を上がった先、扉を開けた瞬間に広がる、色とりどりのセブンチェアたち。歴史ある空間にリズムを奏でるように並ぶその光景と、湧き上がる高揚感を、この一枚は鮮やかに切り取ってくれました。

懐かしさと新鮮さが交差する空気をまとい、訪れた人々の心に残った、あの最初の感動を呼び覚ます一枚です。

-特別賞-

イベントらしさを感じさせる写真

shi_hemu03 様

授賞理由:御花の「家政室」で、降り注ぐ「さげもん」と佇むセブンチェア、そこへ歩み寄る小さな背中。歴史とデザイン、ふたつの時間軸を結びつけるこのイベントの想いを、静かに、そして力強く映し出した一枚です。

過去と未来をつなぐ、かけがえのない邂逅。キービジュアルに込めた想いを、より豊かに回収してくれました。

Media

掲載メディア

その他、数多くのメディア様にイベントを取り上げていただきました。

メディア掲載実績へ

また、めぐりあうために。


文化とデザイン、そして人が出会うことで生まれる、新しい風景。そのかけがえのない時間を、多くの方と共有できたことに、心から感謝しています。

fremtidenはこれからも、地域や世代を超えて「暮らし」をつなぐ場を、かたちを変えながら紡ぎ続けていきます。来年以降も、さまざまな形、あるいは新たな視点で、この取り組みが広がり続けていくことを願いながら。

またどこかで、新しい時間を一緒に過ごせますように。引き続きのご期待とご支援、そして何より、変わらぬご参加をお待ちしております。

fremtiden スタッフ一同