北欧デザインを通じて暮らしと文化を再発見する福岡市西区のインテリアショップ「fremtiden(フラムティーデン)」とデンマークを代表する北欧家具ブランド「フリッツ・ハンセン」が共同で、福岡県柳川市の国指定名勝「御花」を舞台にフリッツ・ハンセンのクラフツマンシップをテーマに「FRITZ HANSEN EXHIBITION in 御花」を開催します。このエキシビションでは、北欧デザインの美しさを日本の歴史的建築と融合させ、地域文化と未来の暮らしを紡ぐ新たな価値を提案します。
北欧デザインの美しさと日本の伝統文化が紡ぐ新しい暮らしの価値観を、この特別な機会にぜひご体感ください。
柳川は、川下りやうなぎ料理で知られる伝統的な柳川藩の城下町であり、その魅力は訪れる人々に新たな発見と感動を与え続けています。しかし、地域外の方々にはまだ知られていない魅力も多く、これからさらに多くの人にその素晴らしさを伝える可能性を秘めた場所です。その中心に位置する「御花」は、400年以上の歴史を受け継ぎ、現存する建築物と庭園は110年以上の歴史がある。日本で唯一宿泊できる国指定名勝の料亭旅館として、多くの人々を惹きつけます。 今回fremtidenとフリッツ・ハンセンが共同で、「御花」を舞台に「クラフツマンシップ」をテーマにしたエキシビションを開催します。北欧家具の象徴ともいえる「エッグチェア」の製造過程や工具類の展示、100畳の大広間での体験型展示が楽しめます。 また、柳川藩主立花邸 御花では、フリッツ・ハンセンのポール・ケアホルムの家具で特別に設えた「FRITZ HANSEN SUITE」を2025年1月11日(土)から販売。この特別な空間で北欧デザインの世界観を存分に味わうことができます。
fremtidenは、「どうぐ」と「暮らし」を未来に繋げることをテーマに掲げ、地域文化の掘り起こしを行っています。「どうぐ」の背景にある素材や歴史、価値観を知ることで、新たな視点を提供。地域の歴史を再発見し、持続可能な暮らしの価値観を提案する活動を続けています。 現代社会の急速な変化の中で、伝統や文化、それにまつわる道具が忘れ去られつつあることへの危機感が、この活動の原動力です。地域が持つ独自の歴史や文化を再認識し、それを次世代へと繋ぐことで、誰もが心豊かに暮らせる持続可能な未来を描いています。 さらに、会期中の2月11日からは柳川独自の春の祭典「さげもんめぐり」が市内で開催されます。柳川の雛祭りを彩る「さげもん」は、江戸末期頃、女の子の初節句を祝うために古布で小物を作り飾ったのが始まりとされています。初節句の女の子の幸せと健康、無病息災、良縁を願いながら飾る「さげもん」は、親から子、子から孫へと受け継がれ、地域みんなで祝う温かな風習として今なお続いています。その伝統は、柳川の絆と心温まる思いやりを象徴しています。エキシビションとともに、さげもん祭りが彩る柳川の春を存分に楽しむことができます。
このプロジェクトには、1914年創立の企業サワライズが深く関わっています。住まいや医療・介護、ものづくり、教育、レジャー、エネルギーなど、地域に根ざした事業を展開してきたサワライズは、新たに手掛けたインテリア事業「fremtiden」を通じて、暮らしと文化を未来に繋げる挑戦を続けています。 今回のエキシビションを共に行う「フリッツ・ハンセン」も1872年創業のデンマークを代表する家具ブランドであり、150年近い歴史の中でセブンチェアやエッグチェアといった名品を世に送り出してきました。一方、会場となる「御花」は400年以上の歴史を受け継ぎ、現存する建物と庭園は100年以上前に建てられた和洋折衷の近代和風建築であり、現在もその歴史と文化を体現する貴重な空間です。 今回の試みは、100年を超える歴史を持つこれらの3つの存在が手を取り合い、未来の暮らしに新たな価値を提案する特別なコラボレーションです。歴史的建築と北欧デザインが融合するこの空間で、地域の魅力を再発見し、未来を考えるインスピレーションをお届けします。
1872年にデンマークで創業したFRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)は、家具、照明、アクセサリー、アウトドア用品など、幅広いデザインを展開し、多くの著名なデザイナーとのコラボレーションで業界を牽引してきました。デンマーク初のスチール製家具や、成形合板ラミネート加工技術を用いた「セブンチェア」など、革新的な製品で成功を収めています。創業以来、高い品質と先進的なアイデアを融合したプロダクトは、時代を超えて愛されるデザインとして現在も進化を続けています。
フリッツ・ハンセンについて400年以上も柳川の地で歴史を紡いできた立花家の旧邸宅。1910年(明治43年)に整えられた近代和風建築や座敷からの眺望を楽しむ鑑賞式庭園「松濤園」をはじめとした施設群は、7000坪にも及び、「立花氏庭園」として国の名勝にも指定されています。史料館では貴重な大名道具などの所蔵品が公開されるなど、料亭旅館として営業を続ける現在も、大名文化の歴史と風情を感じられる観光地として、広く地域の魅力を伝えています。
御花について会期中、御花の各所にて、暮らしとともにある近代和風建築とフリッツ・ハンセンのクラフツマンシップの融合が織りなすさまざまな展示を披露します。歴史、クラフツマンシップ、地域文化…。それぞれのテーマを通じて新たな視点を広げるエキシビションです。
大広間
目の前に日本庭園の壮大な景色を望ことのできる、広々とした約100畳の大広間。そんな開放感ある空間に、フリッツ・ハンセンの厳選されたコレクションを一同に揃え、実際に座って心地良さを体感できる唯一無二の場を創り出します。さらに、自然の薫りを感じながら上質な家具に触れる贅沢なひとときを、この大広間のために制作されたスペシャルサウンドが彩ります。
西洋館(1階)
重厚で繊細な技術が息づく西洋館1階では、フリッツ・ハンセンとして初めての、クラフツマンシップを紐解く特別展示をご覧いただけます。デンマークで150年以上の歴史を持ち、ものづくりに高い信頼を築いてきたブランドが誇るエッグチェアなどの名作を、製造過程の姿で限定公開。日本とデンマークに共通する卓越した職人技への敬意と、それを支える美意識が交わる展示をぜひご鑑賞ください。
西洋館(2階)
かつて立花家の迎賓館として社交場の役割を果たした西洋館には、当時の趣が色濃く残ります。その2階では、不朽の名作「セブンチェア」の歴代カラーアーカイブが一堂に会する貴重な展示をご覧いただけます。多彩なバリエーションが並ぶ光景は圧巻で、歴史を感じる空間とデンマーク家具を象徴するデザインが調和し、過去と未来をつなぐワンシーンを演出します。
家政局
現存するのが全国的にも珍しい家政局の建物では、柳川の伝統文化とフリッツ・ハンセンの世界観が融合するインスタレーションをご覧いただけます。毎年この時期、「柳川雛祭り さげもんめぐり」が催され、多くの観光客で賑わう柳川のまち。「さげもん」は、子どもたちの健康や幸せを願い雛壇の周りを飾る柳川を代表する文化です。デンマークデザインが、残すべき、伝えていくべき日本の文化に新たなメッセージを吹き込みます。
御花敷地内 船着き場
御花の敷地内にある船着場には、柳川観光の名物「川下り」で往来する「どんこ船」が立ち寄ります。江戸時代の柳川城を囲む四季折々の景色を楽しみながら巡る「川下り」。船頭さんの歌声が響く川辺の光景は、昔ながらの情緒溢れる体験です。そんな船着場は、フリッツ・ハンセンの家具と記念の一枚を撮影できるフォトスポットです。
※2025年2月12日(水)〜2月21日(金)の期間は、水落ち(堀に水のない状態)となるため、チェアの展示はありません。また、屋外展示のため雨天時も中止となります。
宿泊棟(客室)
国指定名勝に泊まる稀有な体験。2025年1月にフルリニューアルオープンする宿泊棟では、1月11日から2月25日までの期間限定で、「FRITZ HANSEN SUITE」を設えます。御花が誇る文化財を一望でき、フリッツ・ハンセンの名品と過ごすプレミアムな空間をぜひご堪能ください。また、宿泊者限定で夜23時まで全館自由にご覧いただくことが可能です。日中とは違った幻想的な御花の顔をお楽しみいただけます。
御花リニューアルについてエキシビション開催中は、展示を目で楽しむだけではなく、五感を使って楽しんでいただける体験・イベントを企画しています。
御花の美しい空間とFRITZ HANSENの家具が写った写真を、Instagramでシェアして参加しよう!「#御花フリッツ展」をつけて投稿いただいた方の中から、特に素敵な写真を投稿してくださった3名様に、特別な賞品をプレゼントします。
御花のリニューアルを記念して制作された特別な音楽が、会場内に響きます。通常は宿泊者限定で聴けるこの音楽を、イベント期間中は特別に公開。歴史ある建築とFRITZ HANSENの家具が織りなす空間で、心地よい音楽を堪能してください。
FRITZ HANSENのJAPAN代表・鈴木利昌氏と、北欧家具研究の若手トップランナー・京都工芸繊維大学の多田羅景太氏によるスペシャルトークイベントを開催。会場は御花を象徴する空間「大広間」。FRITZ HANSENの歴史やデザインゆかりの深いデザイナーとの関係等、その魅力について語り合います。
北欧家具研究の第一人者である京都工芸繊維大学の多田羅景太氏が、御花会場を案内する特別ガイドツアーを実施。FRITZ HANSENとそのデザイナーの世界について、より深い学びと体験を提供します。歴史的建築と北欧デザインの融合を、学識者の解説とともにお楽しみください。
御花の宿泊/料亭を予約の方は、御花敷地内の宿泊棟(松濤館)前に「宿泊/料亭ご予約のお客様専用駐車場」がございますので、そちらをご利用ください。専用駐車場に関する詳しいお問い合わせは、施設まで直接お問い合わせください。