美しいフォルムと味わいを増す表情

ハンス J.ウェグナーが遺したいくつかのデザインに共通する、座面から後ろへスッと伸びる脚。無駄に飾らず、それでいて存在感を示す特徴的なポイントです。全体としても洗練されたフォルムは、見た目の圧迫感を和らげてくれます。また、無垢の自然な木目は経年で味わいを深め、その変わっていく表情が空間にも暮らしにも馴染んでいきます。

心地よくフィットするペーパーコード編み

腰掛けると傾斜にあわせて後ろへ流れる重心。そんな身体をしっかりと受け止めてくれる座面と背もたれは、精緻に編まれたペーパーコードによって程よく体圧を分散してくれます。それによって、クッションとはまた違った心地よいフィット感が生まれます。長時間座って湿気が籠らないのも、ペーパーコードの魅力です。

高い品質によって受け継がれるイージーチェア

CH25の座と背のペーパーコードは、熟練した職人でも1脚仕上げのに10時間を要するといいます。使用されるペーパーコードは400メートル。2本のペーパーコードで張っていく、耐久性に優れた独自の張り方が美しい模様を創り出しています。この品質もまた、長く受け継がれるデザインを支えているのです。

デンマークの巨匠、ハンス J.ウェグナーによるデザイン

デンマーク家具デザインの巨匠として名高い、ハンス・J・ウェグナーを象徴する作品のひとつ。彼は、92年の生涯において椅子だけでも500脚以上のデザインを遺しました。さまざまな工房、メーカーとの協働によって、デンマーク家具全盛の時代をつくった立役者のひとりといえます。

100年以上の歴史を誇るカール・ハンセン＆サンのこだわり

カール・ハンセン＆サンは、1908年の創業から親子３代に渡って、100年以上途切れることなく生産を続けるデンマークブランドです。機械化による量産体制と、クラフトマンシップによるものづくりを融合させ、質の高い製品づくりを続けています。また、そのポリシーを受け継ぐ次世代の職人の育成にも力を入れています。