アートが見せる現実と異世界
決まった答えのないアート。
強い意志を感じながらも、私たちに考える余白を与えてくれる。
ふと気づけば、現実から離れたどこか別世界へ。
心地よい空間は、自分が創り出すもの。
2018年に発表された「Poster Ronan Bouroullec Drawing」は、
ヴィトラ・デザイン・ミュージアムのために描かれたアートです。数々の世界的ブランドと協働し、活躍するデザインデュオ「ロナン&エルワン・ブルレック」。その兄、ロナン・ブルレックが手掛けたドローイングは、私たちの潜在意識に訴えかけるような、独特な世界観を創り出します。
一見、無造作に引かれた1本1本の細い線が、束となり無数に集まることで立体感が生まる。そんな様子に、躍動感を感じ、まるで生気が宿っているかのような感覚を覚えます。さまざまなプロダクトを世に送り出してきたブルレック兄弟が、新たな視点で投げかけるメッセージ。光沢紙にマットインクで表現されたアートが、暮らしに彩りとインスピレーションを与えてくれます。
ロナン&エルワン・ブルレック / Ronan & Erwan Bouroullec
ロナン・ブルレック(1971年~)/エルワン・ブルレック(1976年~)
共にフランス・カンペール生まれ。兄のロナンはパリの ?cole Nationale des Arts D?coratifs で、弟のエルワン は?cole des Beaux-Arts in Cergy-Pontoiseで学び、ロナンは卒業後すぐに自身のスタジオを設立。当時まだ学生だったエルワンは、兄のスタジオで制作を手伝った。
1999年から、パリのデザインスタジオを拠点に共同でデザインを手がけるようになる。彼らの作品は日々の暮らしの中で使う小物から建築プロジェクトまで多岐に渡り、家庭やオフィス用家具、花器、磁器、ジュエリー、インテリアアクセサリーのデザインも行っている。さらに、彼らのデザインの範囲はインテリア空間全体にまで広がりを見せている。
2004年に発表された「アルギュ」は彼らの最も独創的なデザインのひとつ。ロナン&エルワン・ブルレックとヴィトラの協働は2000年から開発がスタートした「ジョイン」に始まり、その後も拡大を続けている。ジャスパー・モリソン、ヘラ・ヨンゲリウス、アントニオ・チッテリオらと同様に、ヴィトラホームコレクションの拡大に大きく貢献しているデザインデュオである。
ヴィトラ / Vitra
1934年、スイスで店舗什器メーカーとして創業。創業者であるウィリー&エリカ・フェルバウム夫妻は、事業拡大の中で1950年に「Vitra」を設立する。その数年後、ニューヨーク来訪の際にチャールズ&レイ・イームズの家具に魅了されたウィリーは、直接本人と面談し、イームズだけでなくジョージ・ネルソンの家具についてもヨーロッパ、中東における製造販売ライセンスを取得した。1957年から家具生産に乗り出した同社は、その後も、海外の著名なデザイナーと共に多くの名作を世に遺している。
一方で、1981年に火災に見舞われた自社工場の再建を機に、社内外におけるデザイン知識の育成、普及へも力を注ぐこととなる。同社の敷地にはオフィス、工場、ショールームの他に、ミュージアムや消防署なども建設され、その設計をフランク・ゲーリー、ザハ・ハディド、安藤忠雄といった有名建築家がそれぞれ担ったことから、「Vitra Campus」と呼ばれる個性豊かな建築が集まる“建築の聖地”を形成している。幅広い側面から“デザイン”を追求し続けているブランドである。
仕様Spec
商品名 |
Vitra Poster Ronan Bouroullec / 全4種 |
サイズ |
マルチカラー / バイカラー:675mm×675mm
グリーン / オレンジ:500mm×675mm |
カラー |
マルチカラー / バイカラー / グリーン / オレンジ |
素材 |
光沢紙 |
製造国 |
EU |
デザイン年 |
2018年 |
デザイナー |
ロナン&エルワン・ブルレック(Ronan&Erwan Bouroullec) |
ブランド |
ヴィトラ(Vitra) |
その他 |
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