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毎日一緒にいるキーリング。 どんなときでも、フラットな笑顔を向けてくれる。 すべてを受け止めてくれるような微笑みに、和んだり、励まされたり。 シンプルであるからこそ、永く親しまれるデザイン。 ミッドセンチュリー黄金期を牽引したデザイナーの一人、 アレキサンダー・ジラードが「太陽」をイメージしてデザインした“Sun”。 1966年に生まれたこのモチーフは、 壁面装飾やオーナメントなどさまざまな目的で使用されました。 そっと微笑む愛らしい笑顔は、私たちの日常を温かく見守ってくれているよう。 世界中の数多の民芸品を集めてきた彼にとって、「デザインすること」は、 自分が得たインスピレーションを表現する場でもありました。
真鍮メッキ、ブラックエナメルペイントで仕上げられた表面は、上品で洗練された印象を与えます。 そして、時とともに味わいを増す素材感は、寄り添うほどに愛着も深まっていきます。 リング部分には「Vitra」と「ALEXANDER GIRARD」の名前が刻印されています。 ギフト向けのパッケージで、贈り物にもぴったり。 さりげない個性が光るアイテムです。
ニューヨーク生まれ、イタリア・フィレンツェ育ち。ロンドンとローマで建築を学んだ。テキスタイルデザイナー、建築家、インテリアデザイナー、グラフィックデザイナーと、多くの肩書をもつ。 1949年、デトロイト美術館で開催された「モダン・リビング展」を監修。そこには、アルヴァ・アアルト、ジョージ・ネルソン、チャールズ&レイ・イームズといった名だたるデザイナーが名を連ねた。1951年、親交のあったチャールズ・イームズ、ジョージ・ネルソンの誘いでハーマンミラー社と協働を開始。翌年には同社にテキスタイル部門を設立し、責任者に就任する。そこから1973年までの間に、300以上のファブリックデザインを生み出した。既成概念を覆すカラーリングに、独特で大胆な絵柄、斬新な幾何学模様を使ったデザインは、ミッドセンチュリー黄金期を彩り、時代を牽引するデザイナーのひとりとなった。 一方で、世界でも屈指の民芸品収集家としての顔も知られている。アメリカ・ニューメキシコ州サンタフェに建てた自邸は、世界中から集めた10万点以上ものフォークアートのギャラリーであり、表現の実験の場ともなっていた。集めた民芸品の他に、自身のデザインしたもの、古いものに新しいもの、多くの要素が入り混じる中、ここにおいても幼いころから培われた展示の才能を発揮していた。そこを訪れたヴィトラ創業者一族のロルフ・フェルバウムも、「今までアメリカで見た中で最も魅力的な家」と表現したほど。暮らしを愉しむ中で生まれるインスピレーションが、彼のデザインに表れてる。
1934年、スイスで店舗什器メーカーとして創業。創業者であるウィリー&エリカ・フェルバウム夫妻は、事業拡大の中で1950年に「Vitra」を設立する。その数年後、ニューヨーク来訪の際にチャールズ&レイ・イームズの家具に魅了されたウィリーは、直接本人と面談し、イームズだけでなくジョージ・ネルソンの家具についてもヨーロッパ、中東における製造販売ライセンスを取得した。1957年から家具生産に乗り出した同社は、その後も、海外の著名なデザイナーと共に多くの名作を世に遺している。 一方で、1981年に火災に見舞われた自社工場の再建を機に、社内外におけるデザイン知識の育成、普及へも力を注ぐこととなる。同社の敷地にはオフィス、工場、ショールームの他に、ミュージアムや消防署なども建設され、その設計をフランク・ゲーリー、ザハ・ハディド、安藤忠雄といった有名建築家がそれぞれ担ったことから、「Vitra Campus」と呼ばれる個性豊かな建築が集まる“建築の聖地”を形成している。幅広い側面から“デザイン”を追求し続けているブランドである。